取り組み

●ノーリフティングケアが現場を変える(5回目)

 令和元年より青森県では県がノーリフティングケアを普及、推進する事業に取り組んでいます、これまでに22法人がノーリフティングケアを推進する法人として県より認定を受け、現在8法人8施設が新たに事業へ参加し、研修を受けています、今、国や県で注目のノーリフティングケアですが、国や県が特定のケア(介護技術)の方法を推奨したり、普及しようとしているわけではないです、国や県が普及、推進しようとしているのは「ノーリフティング」とい福祉・介護の現場から腰痛を無くす取り組みなんです、もちろん腰痛だけの話ではありません、昨年、福祉、介護などの保健衛生業やスーパーなどの小売業での労災(転倒・腰痛)が右肩上がりに増えている事から、官民あげて予防、防止に取り組むSAFEコンソーシアムであったり、腰痛予防に対する法律改正も視野に入れた学識経験者などによる話し合いも行われています、今や我々の業界の腰痛は社会的問題でもあります、そして団塊の世代約800万人が75才以上の後期高齢者となる「2025年問題」では、今より更に働く人が少なくなります、介護労働者の確保と離職対策のための取組が急務であるとの事から、安心で安全な職場環境を整える取り組みである「ノーリフティング」そして、介護する側、される側が安全、安心なケア「ノーリフティングケア」させようとしているんですね~そして今年、青森県知事選があり、選挙戦で「ノーリフティングケアの普及を推進する」と政策集の中で掲げていた宮下さんが県知事になりました、これから青森県の福祉、介護、医療の現場がどう変わっていくのかが見ものです!

 

●あおもりノーリフティングケア推進事業での当法人の取り組み

 

当施設で導入している福祉機器をご紹介いたします。

 当施設では令和2年にあおもりノーリフティングケアモデル施設として認定され、ノーリフティングケアを実践しています。力任せのケアは職員の腰痛の原因になるばかりでなく、入所されている方の身体の負担にもなります。持ち上げ、抱え上げなどのケアにより筋緊張が増し、関節が固まり身体機能の低下の原因となるなどの二次障害を引き起こす危険性があります。

●床走行リフト(座位姿勢取れない方が対象となる福祉機器です)

・人力での移乗と異なり、スリング(吊具)が体を優しく包み込みゆっくりと安全確認しながら移乗できます

 

●スタンディングリフト(立位が困難な方が使用する福祉機器です)

・立ち上がりが困難な方でも安全に立ち上がり動作を行なう事が出来ます。


福祉機器は入所されている方、職員双方に優しい、効果のある福祉機器です。

天井走行リフト

脱衣所での移乗を安全・安楽(双方)に行う事が出来ます。

●スライディングシート

 

●スライディングボード

 

●スライディンググローブ


この他にも様々な福祉機器・福祉用具を活用し、入所されている方、介助する職員双方が安全で安楽な移乗・移動を行う事が出来ます。又、福祉機器の使用により身体機能の向上も期待できます!

●これまで高さの調整の出来ないベッドも施設及びグループホームにあり、ケアに際し不良姿勢となる事で腰への負担がありました。この度老健・グループホームの全てのベッドを電動ベッド(昇降可)へ入れ替えを行う事で、施設の労働環境の改善を図っています。